産後の骨盤矯正は必要?
出産後、体型が変わってしまった、体型の崩れが気になる、妊娠前の体重に戻らない、今まではなかった腰や股関節の痛みがある、など出産前とは違った体の変化にお困りの方が多くいらっしゃいます。
以下は、産後の身体の変化についてお悩みの症状別に記載しています。
1)産後に体型が崩れてしまう
2)産後やせない、体重が減らない
3)腰が痛い
4)股関節の痛み
5)膝の痛み
6)産後の肩こり、首痛、背部痛
7)腱鞘炎
8)尿漏れや痔
1)産後に体型が崩れてしまう
1.産後の体型戻し(骨盤編)
妊娠するとリラキシンというホルモンが分泌され全身の関節が緩んでいきます。中でも骨盤は出産が近づくにつれて負担が大きくかかり緩みながら歪みやすくなります。
そして出産時に産道を通る際には相当のダメージを受けることは言うまでもありません。
骨盤を歪んだままにしておくと下腹ポッコリ、お尻が垂れる、下半身太り、腰痛、二人目不妊などの原因になります。ですから出産後の骨盤が緩んでいる時期に矯正をしておくことが大切です。
2. 産後の体型戻し(猫背編)
妊娠後期に入りお腹が大きくなってきますと腰が反ってきやすくなります。(腰椎の過前弯)そして腰の反りに対してバランスを取るために背中は丸く猫背になりやすくなります。(胸椎の後弯)
出産後も抱っこをはじめ育児をしていると腰は反りやすく、肩が内側へ巻き込むようになり背中は猫背になりやすいです。抱っこをしている姿勢、授乳をしている姿勢を考えてみても猫背姿勢は避けられないと言えると思います。
当院の産後骨盤矯正には猫背矯正も含まれておりますので、背筋がピンと伸びたきれいな姿勢になれると思います。
3. 産後の体型戻し(ポッコリお腹編)
子宮が大きくなってくるとお腹のインナーマッスルが引っ張られます。伸びてしまったゴムのイメージをしてください。ゴムは一度伸びてしまうと戻りませんがインナーマッスルはきちんとトレーニングを行うと戻ってきます。このトレーニングを怠ってしまうと体重が元に戻ったのに内臓が下垂して、ポッコリお腹が治らない原因になってしまいます。
またお腹のインナーマッスルが低下してしまうとお尻の筋肉も垂れ下がり下半身太りになります。当院の産後骨盤矯正はピラティスを用いて自宅で出来るトレーニングをお伝えしています。
2)産後やせない、体重が減らない
1.骨盤矯正
ダイエットの鉄則は筋力をアップさせ基礎代謝量を上ることで脂肪を燃焼させることです。
骨盤が歪んでいると筋肉を正しく使うことができなくなってしまい基礎代謝が落ちてきます。ですから骨盤矯正を行い正しい位置に骨盤が戻ると姿勢保持の筋肉が正しく使われるようになってきます。その結果として筋肉量が増えて痩せやすくなります。
2.猫背・姿勢矯正
私たちは毎日、特に何も意識しないで行っている呼吸ですが実は多くの筋肉を使ってエネルギーを消費しているのです。そして産後は抱っこや授乳などで猫背になってしまいますので呼吸量が下がり基礎代謝が下がってしまいます。
骨盤矯正をすることにより姿勢が良くなり呼吸量が増えて基礎代謝が上がり痩せやすくなります。
3.腹部の体幹・インナーマッスルトレーニング
妊娠中最も落ちてしまう筋肉はお腹周りの腹筋群と下半身の筋肉です。中でも腹部のインナーマッスルは著しく低下してしまいます。
当院では自宅で出来るセルフケアとしてピラティスをお伝えすることを重要視しています。セルフケアを怠ってしまうとせっかく骨盤矯正をしても元の歪んだ状態に戻ってしまいやすくなってしまいます。もちろん腹部のインナーマッスルが強化されるとやせ易くなります。
3)腰が痛い
1.妊娠出産で起こりやすい腰痛
恥骨痛、尾骨痛、仙腸関節痛などは妊娠中や産後の骨盤の緩みや開きで起こりやすい腰痛です。出産後の数日は歩けないほどの激痛を伴うこともありますが、徐々に強い痛みは落ち着いてきます。
産後2か月を過ぎて、まだ痛みがある場合でも骨盤矯正と腹部インナーマッスルや骨盤底筋群のトレーニングを行っていくと多くの場合が徐々に改善していきます。
2.育児で起こりやすい腰痛
筋・筋膜性腰痛(ぎっくり腰)は育児によって腰の筋肉に負担がかかり起こってしまいます。1~2週間ほどで痛みはなくなりますが、ぎっくり腰になってしまうと子育てどころではなくなってしまいますので予防をしなくてはいけません。対策としては普段から腰の疲労を溜めすぎないことが大切です。当院では骨盤矯正と一緒に腰から臀部にかけての筋肉をしっかりとほぐし、ぎっくり腰の予防を行っています。
4)股関節の痛み
「歩いていると股関節が痛い」「抱っこをしていると股関節が痛くなってくる」「股関節が外れそうな感じがする」「股関節が開きにくく固くなってしまった」など股関節の痛みや不調を訴えるママさんたちは腰痛と同じくらい多いです。
股関節は骨盤と密接しており、骨盤が緩み歪んでくると股関節にも負担が大きくかかってくる為です。産後の股関節の痛みを改善させるポイントは早く骨盤を安定させることだと言えます。
5)膝の痛み
産後に膝のお皿の周りが痛みやすくなります。大きな原因の一つとして子育てが始まったと同時に、授乳やオムツ替えなどでしゃがんだり立ったりの動作が急激に増え膝への負担が大きくなってくる為です。
太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)のマッサージやストレッチをすることも有効ですが、床での授乳やオムツ替えなど、しゃがみこむ回数を減らすように工夫されると痛みが改善しやすくなります。
6)肩こり、首痛、背部痛
筋肉が長時間同じ姿勢で引っ張られている状態が続くと筋肉が疲労しコリ固まってきます。授乳や抱っこの姿勢はまさにこのような状態そのものです。
ですがこの姿勢は避けられないのでストレッチ、マッサージ、整体などでコリをほぐしてあげることが大切です。
当院では骨盤矯正と同時に首肩、背中の矯正とマッサージを行っていきます。
7)腱鞘炎
産後に腱鞘炎になってしまうママさんはとても多いです。親指の付け根の部分や手首全体が特に痛みやすいです。原因としてはリラキシンホルモンの影響で手首周りが緩くなっているところへ、育児で手首を使う動作が急激に増えることが考えられます。
産後6か月以降はリラキシンの影響がなくなり痛みが減ってくる場合が多いですが、中々完治しないものもあります。
当院では腕のマッサージ、手首の矯正、テーピングやサポーターでの固定などを行っております。
8)尿漏れや痔
骨盤底筋群の筋力低下、分娩時の骨盤底筋群のダメージによって起こる症状です。骨盤底筋群のトレーニングを行っていくことで徐々に症状は落ち着いてきます。最近ではぺリネケアと言ったりします。骨盤底筋群のトラブルは将来、子宮脱の原因の一つになりますので骨盤底筋群のトレーニング(ぺリネケア)をしっかり行っていきましょう。当院ではピラティスを用いてトレーニングしていきます。
いかがでしたか?いくつか当てはまる症状があったのではないでしょうか?
出産後に骨盤矯正をすることで早く体型や体重を産前に戻すことができ、そしてご自身も好きな洋服が着られるようになりお洒落を楽しむことができると思います。
また、早く痛みやコリから解放されることで、いつも以上に子どもやご家族と笑顔で過ごす時間が増えると思います。
当院の産後骨盤矯正は無料託児付きです。別室の託児室にて保育士又はベビーシッターが大切な赤ちゃんをマンツーマンでお預かりさせて頂きます。
産後のご自身のお体と向き合うことが大切なこの時期に、しっかりとした産後骨盤ケアを行うことをお勧め致します。
これまで述べてきた産後のお悩みの症状を改善されたママたちの声をご覧下さい。